Twitter卒業文集

聞け!استمع

ベッドから革命は起こせないけど

すべての期末試験、レポート提出が完了して今日から私の春休みが始まった。

誰かと一緒にいるときに話題がなくなると「はあ、さっむ」の言葉で沈黙から身を守るくらいにはまだ冬だし、昨日の夜だって雪が降ったというのに「春」休みだなんて勝手だわ、と思うけどそういうことみたい。

 

去年の四月に東京の某国立大学(隠す意味あるのかな)に進学するのをきっかけに上京して一人暮らしを始めた。

 

18歳10ヶ月の私は、毎日図書館に通って外国の本に囲まれながら勉強して、週末は彼氏とデートして、バイトは当面勉強の邪魔になるからやらないで、夏休みから塾講師でもやって自炊で節約生活しながらお金を貯めて、海外旅行や短期留学で自分へのご褒美!みたいな大学生活を送るつもりでいた。

 

いざ実際に生活が始まると、ここには公に言えることしか書かないけれど思い通りになったことはほとんどなかった。

 

貯金を切り崩して夏休みまで生活することができるような数字はATMに表示されず、塾講師を検討してみたものの、勤務時間の短さから一か月で稼げる金額ではまず生活できないことを知った。勉強時間をあまり削りたくなかったので少しでも時給が上がる夜帯のコンビニや飲食バイトを選んだ。帰宅時間は遅く、自炊する余裕もあまりなかったのでコンビニや外食が増えた。身から出た錆で彼氏には振られた。海外に行くお金なんて当たり前だが貯まらず、夏休みに旅行や短期留学を楽しむ同級生を見てはただ自分の生活費を稼ぐためのバイトばかりの毎日から抜け出せない自分と比較しては嫉んだ。

 

遅れを取るのが怖くて大学には毎日休まずに通ってはいたが、男性関係で全くひどい時期が続いたり(相手もクズばかりだがわたしも何も考えていなかった大馬鹿だ)、ネットで写真を勝手に使われて根も葉もないこと書かれたり、主に深夜に働くせいでホルモンバランスが崩れたのか、

ストレスで家に帰ると座り込んでずっと動けなかったりお腹もすいていないのにとにかく一人で食べ続けて体重を入学時から5キロ以上増やしたり(食費がありえないほどかさんでもっとお金はなくなった)、無意識に歯を食いしばって毎朝起きると顔面に激痛が走るような時期が続いた。上京して何をやってるんだろう、去年の自分はこうなるために朝から晩まで受験勉強していたのか、ということばかり考えるようになった。

 

それでも、此処に来てから多くはないかもしれないが友人が同い年にも年上にもできたし(絶交したりもした笑)、お互いに打ち明け話ができる友人もできた。自分のことに関して口が軽すぎてすぐに打ち明けちゃうところはあるんだけど。

アラビア語もよく頑張ってるって先生に褒められた。語彙も少ないし、まだよわよわ学習者なんだけど。

ブログを始めたら、学内の人も高校の先輩とかも読んでくれて褒められたりもした。すぐに更新止まっちゃったけど。

 

100点満点じゃないけど傷あり70点くらいの嬉しい出来事はちょこちょこあって、それがわたしを朝ベッドから抜け出させてお化粧で気丈な女の顔を作ってくれた。

まあ週に1日は化粧めんどくさくてスッピンで大学行ってたんですけど。

 

上京したての頃にOasisのセカンドアルバムをよく聴いていたので、この記事を書く前にシャッフル再生した。

Don't Look Back in Angerの歌詞の「So I start a revolution from my bed」ってやばい。ベッドから革命なんて起こせないもん。

 

わたしの中でできるベストって、せいぜいアラームが鳴ってスヌーズにしないで一回で起きれるくらいだし。

19歳9か月のわたしにはベッドから革命は無理だけど、ベッドで今日はちょっといいことあるかもなって思いながら起き上がるようにしたい。